副業で開業届を出すか悩んでる人向け【メリット&デメリットと解決法】を紹介します

副業で開業するべき理由




2020年1月に副業で開業届と青色申告承認申請書を提出し、個人事業主となりました。

当時は副業での開業に対して、不安や疑問がたくさんあったので、私が開業届を提出するまでに考えたメリットやデメリットを紹介します。

開業することによって税制上のお得を得ることができること。
「頑張ろう!」というモチベーションが維持できるようになった。


こんな理由でいろいろと悩んだり、迷ったりしましたが、今は副業で個人事業主になってよかったと思います。

副業で開業するメリット

副業で開業のメリット
  1. 個人事業主になると「経費」という考えが生まれる
  2. 会社員の社会保険料に副業の所得は影響を与えない
  3. 赤字になってもペナルティーがない
  4. 青色申告だと赤字は3年間繰越せる
  5. 開業届は無料で提出できる(郵送もO.K.)
  6. 自宅を事務所に使っているなら、 家事按分で家賃や光熱費などの一部を経費にできる

個人事業主になると「経費」という考えが生まれる

会社員は年末調整の基礎控除で一定額が控除されていますが、個人事業主は会社員の基礎控除にあたる「経費」を確定申告の時に自分で申告する必要があります。

経費とは?
簡単に言うと、事業でかかった費用のことです。

「所得=収入ー経費」の所得を確定申告では申告するので、経費が多いと課税対象になる所得が減ります。
課税所得が減ると納めるべき税金が減るということになりますね。

ただ、当たり前ですが、 事業をするために必要だったものに限られますので、なんでもかんでも経費にすることはできません。

会社員のお給料では経費を計上することはできませんが、事業をしていると「経費」という考えをとることができるようになります。

会社員の社会保険料に副業の所得は影響を与えない

副業として個人事業をしているならば、本業の会社での社会保険料は影響は受けません。
なぜなら、社会保険の加入には条件があり、ひとりで加入できるのは本業の会社の健康保険と厚生年金か、個人事業の国民健康保険と国民年金のどちらか一方でしか加入することはできないからです。

副業が個人事業ではなく、本業以外の会社で働いている場合は、それぞれで必要な手続きをした上で健康保険と厚生年金の負担額が増える可能性があります。

副業するならアルバイトやパートとして他の会社で働くよりも、個人で事業を起こした方が社会保険料の負担が増えることを避けられます。

赤字になってもペナルティーがない

事業を始めるにあたって誰も好き好んで赤字になったわけではないですよね。

赤字になったというのは、結果論なので、赤字になったからといって、個人事業の場合は税務署から「儲かってないから廃業してください」とか、「赤字でも事業をしてるから税金払ってください」と言われることはもちろんありません。

ただし、法人化してる場合は事業所税などは赤字でも支払う必要はありますが、個人事業の場合はそんな心配はなく、所得税はゼロということになります。




青色申告だと赤字は最長3年間まで繰越せる

事業として副業をしていてもし、赤字になった時は「損失申告」することによって、赤字は最大3年間まで繰り越すことが出来ます。

しかも、赤字になった翌年に黒字になっても、黒字になった所得から前年分の赤字を引いた所得に対して課税されるので、節税効果もあります。

赤字を繰り越すことができるとは言っても、給与所得や雑所得の場合は赤字を繰り越すことができないですし、白色申告の場合は一部の赤字しか繰り越すことができません。

開業するときには、開業届と一緒に青色申告承認申請書を提出することを忘れないようにしましょう。

開業届は無料で提出できる

開業する際は備品の購入、事務所の賃貸契約や一般的に経費と呼ばれている費用が必要になってきます。

しかし、税務署に開業届を提出するための費用は一切かかりません。
開業届は直接税務署に持って行くか、郵送でも提出することができます。
必要な費用は書類を郵送するときにかかる切手代ぐらいです(*^o^*)

私は質問したいことがあったので、直接税務署に持って行ったので、書類提出の切手代と控えを送り返してもらうための返信用の切手代が節約できました。

私は開業届と青色申告するために必要になる青色申告承認申請書は開業freeeで作りました。
無料で利用でき、しかも簡単に作れてしまいました。
開業届を作る時は必ず、青色申告承認申請書も一緒に作ってくださいね。

青色申告承認申請書を提出していないと、税制上のメリットを最大限に受けることができなくなってしまいます。

質問に答えていくだけで、必要な書類ができあがってました。
最後は書類を印刷して、税務署に提出するだけでした\(^O^)/

そして、提出したときには、 開業した記念になるだけではなく、事業用口座を作る時にも必要になるかもしれないので、 開業届と青色申告承認申請書の控えは必ずもらっておいてくださいね。

家事按分で家賃や光熱費などの一部を経費にできる

副業で開業することによって「経費」という考えが生まれてくることはお話しましたが、私のように自宅をオフィスと使って副業している場合は家賃や水道光熱費の一部を経費として計上することができます。

計上できる経費の一部とは?
家賃10万円、広さ50㎡の自宅のうち5㎡を副業のために使っているなら家賃の10%の1万円は経費として計上できるということです。

でも、副業で車を使ってないのにガソリン代を経費として計上することはできません。
また、賃貸ではなく住宅ローンの一部は経費として計上することはできませんが、ローンと一緒に支払っている金利や火災保険などの保険料に対しては、家事按分によって経費として計上することができます。

今までは全額本業のお給料から支払っていた費用を経費として計上できるのは、税制上のお得だと言うことができます。







副業で開業するデメリットとその解決法

副業で開業のデメリット

副業で開業することのメリットを紹介しましたが、もちろんデメリットと思えることもいくつかありました。

次は、副業での開業のデメリットと私なりの解決方法を紹介します。

  1. 失業保険がもらえなくなる
  2. 事業所得として認められなかったら「雑所得」扱いになる
  3. 必ず確定申告をしないといけない

失業保険がもらえなくなる

何らかの事情があって今勤めている会社を辞めても、雇用保険から支払われるはずの失業保険をもらうことはできません。

儲かっているかどうかは問題にはならず、無職の人がもらえるのが失業保険ですので、「副業してる=仕事してる」と扱われるからです。

確かに会社を辞める前日までに廃業届が受理されていれば、失業保険をもらえますが、不正受給とみられてしまう可能性が大きいのでおすすめはできません。

失業保険をもらうことを考えるよりも、「会社を辞めても大丈夫なぐらい副業で収入を得るぞー!」と考えることによって、副業へのモチベーション維持につながると思います。

私は失業保険がもらえないことをデメリットとは考えなくなりました。

事業所得として認められなかったら「雑所得」扱いになる

副業で得た利益が事業所得として認められなかったら、雑所得の扱いになるので税制上のメリットを受けることはできません。

ここで気になるのが、「事業所得とは?」ですよね。
簡単に言うと、「独立・継続・反復して行われる業務」のことです。
要するに事業として継続しているかどうかということですね。

自分がいくら頑張って副業をしていても、税務署に事業として認めてもらえないと白色申告になってしまい、デメリットのように思ってしまいます。

でも、考えを変えるとメリットを受けられないだけで、ペナルティーがあるわけではありません。

事業所得であっても、雑所得であっても利益に対して税金を支払うだけなので、私はデメリットではなく、ごく当たり前のことだと考えることができました。

必ず確定申告しないといけない

開業届を提出して個人事業主になったら必ずしなければいけないことが「確定申告」です。
利益が出ているか出ていないかは関係ありません。
赤字でも申告しないといけません。

確定申告では確定申告書Bと青色申告決算書を作って提出しなくてはいけません。
確定申告に必要な青色申告決算書というのが厄介で・・・

決算書を作るためには普段の記帳は、複式簿記で書かなくてはいけません。
簿記の知識が多少でもある人は問題ないと思いますが、私は簿記の知識が全くなかったので、簿記の入門書を1冊買って勉強しました。

そして、最初はExcelで帳簿をつけてましたが、とにかく時間がかかり過ぎて、1日中帳簿つけてることもありました。
ストレスはは溜まるし、副業の作業どころではない状態で、一体何をしてるのか分からなくなりました。

そこで、少しお金はかかりますが、会計ソフトを利用することにしました。
運良く1年間利用料無料のキャンペーンをしていたやよいの青色申告オンラインの利用を始めました。

日々の記帳をしておいたら1年が終わったときには申告書類作成ができてるというソフトなので、今は記帳のストレスから解放され、副業の作業に専念できてます。

これで記帳と確定申告の問題は解決されました。




まとめ:副業での開業はおすすめです

最後に、本業をしながら副業で個人事業を続けていくことは時間的にも体力的にも大変です。
でも、それ以上に税制上のお得を得られたり、副業を始める前に比べて時間のやりくりが上手くなったり、生活にもメリハリができて、私は開業して良かったと思っています。

なによりも一番良かったことは、少しでも本業以外の収入があることによって、金銭的な不安から解放されたことです。

本業に金銭的にも精神的にも満足してる人は副業はせずに、本業に全力投球する方がといいと思います。

でも、本業だけの収入に不満や不安を感じている人は、副業として事業を始めてみたどうでしょうか。

事業といっても難しく考える必要はなく、手作りのアクセサリーをネットで販売してみたり、文章を書くことが好きならライターになったり、プログラミングが得意ならプログラマーになったりと、自分の得意なことで開業することをおすすめします。。

私もまだ始めたばかりなので事業が軌道に乗るかどうかは分かりませんが、迷ってた頃の自分を振り返って、迷ってる時間が無駄だったと最近は思っています。

副業について悩んでる人の少しでもお役に立てれば嬉しいです(*⌒▽⌒*)
最後まで読んでくださってありがとうございます。